By Naruemon Wichean, M.D.
Ulthera は顔、首など、体のさまざまな領域の皮膚を引き締め、持ち上げる治療法です。よい技術で治療したら小じわやたるみに自然的に一定の効果があります。Ultherapyというのは正確なMicro Focused Ultrasoundの「 Ulthera 」機械で超音波を使用する技術です。
効果の高い肌改善の世界的に認められた Ultherapy 技術 (ウルセラ)
Ultherapyはフェイスリフト手術(SMAS tissue lifting)せずに筋膜層 (SMAS)まで超音波のエネルギーで引き上げ肌改善することができる唯一の技術です。痛みなしに顔から首元まで肌がスッキリ滑らかになります。
Ultherapyは超音波MFU-V (Microfocus Ultherasound with Visualization) を用い、確実に顔のタルミを引き上げる治療法です。4.5mmの深さにある筋膜層(SMAS)に小さな熱凝固点(約1㎣)を多数つくることにより、筋膜を引き締め、リフトアップをします。
精度が高く照射したいところまで安定的に届きます。効果も明らかに実感できます。モニターでエコー画像を確認しながら照射するため、SMAS層に正確に熱エネルギーを与えられます。そうすることにより正しいことろを引き上げられ、直接にコラーゲン産生促進が出来、気になるシワを軽減できます。
Ulthera(ウルセラ): どうやって筋膜層(SMAS )まで引き上げることが出来るのでしょう
ウルセラの超音波 (MFU-V) エネルギーを一点に集めて、その小部分を凝固します。4.5mmの深さ(フェイスリフト手術と同じ層)にある筋膜層(SMAS)に小さな熱凝固点(約1㎣)を多数つくることにより、筋膜を引き締め、リフトアップを行います。
この層は3つの深さレベルがあります。その深さレベルにより治療効率が異なります。明るく見えるような滑らか肌改善のレベル、コラーゲン産生しタイトニングするレベル、そして肌を引き上げシワを軽減するレベルです。
Ulthera(ウルセラ): 精度が高くて効果が確実に!
この超音波を採用した治療法はメーカーのMerz 社の特許(パテント)でモニターでエコー画像を確認しながら照射するため、SMAS層に正確に熱エネルギーを与えられます。
治療中には医師が画面(SEE & TREAT)を通じて皮膚状態が見えて治療しながら患者の皮膚状態に合わせエネルギーを調整することが出来ます。よって、この医療法は他の方法よりも確実です。
ウルセラ (Ulthera)で引き上げ中に医師が照射しているエネルギーがどこまで届いているかはすぐに分かります。顔と首のタルミを改善するためにSMAS層まで照射しなければなりません。それはフェイスリフト手術を同じ層(筋膜層)で番良いところです。しかし、ウルセラ (Ulthera)はメスを使わないで傷を残せずにダウンタイムなしに通常通りメイクアップ・仕事をすることが出来ます。
Ulthera(ウルセラ): 効果・安全性が高い引き上げ新技術
ウルセラは米国・ヨーロッパ・タイのFDA(食品医薬品局)でエコー画面で皮膚状態見える安全性が高い医療機器として認められました。
Ulthera (ウルセラ)はどのような方にお勧めでしょうか。
- 25歳以上
- 肌のタルミ問題がある
- フェイスラインの緩みをシャープにして、頬・二重アゴたるみを改善し引き上げたい
- 年齢より老けて見える原因になる目周りのシワ・眼瞼下垂・眉毛垂れ
- 首や胸のシワ
- 毛穴を引き締めてスキンタイトニングし肌質を改善したい
- フェイスラインの歪み
- ダウンタイムがある治療は忙しくて出来ない。また手術したくない
- 他の引き上げ治療をしたが効果があまりない
Ulthera 照射できる部位
- 顔
- 目の周辺
- 頬
- アゴ・二重アゴ
- 首
- 胸肌
- お腹の脂肪や二の腕 出産後のお腹たるみや二の腕の引き締めに効果がある研究があるようです。
Ulthera 治療の効果
施術後すぐに引き上げ効果が実感できます。コラーゲンが超音波の熱でキュッと引き締まり(collagen denaturation)フェイスラインがシャープになります。その一か月後、肌がさらに引き締まり滑らかになります。数か月(3~6ヶ月)かけてコラーゲン量が増え (collagen remodelling) 施術効果がピークに達します。リフトアップ効果が現れるのは最初の2-3か月後で1-2*年まで維持することができます。
(*効果は個人差があります)
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Ulthera 治療の流れ
- メイクを落とし洗顔をします。
- 麻酔を塗り1-2時間程度待ちます。十分に塗れば5mmまで深く効きます。ウルセラエネルギーが届く深さより深いため痛みを軽減できます。
- 治療が始まります。
- 与えたいところまで与えるように患者の顔に合わせチップ(Transducer)を選ぶことが出来ます。3つのトランスデューサー (DS 4-4.5/ DS 7-3.0/ DS 10-1.5)を使用して皮膚の3つのレイヤーに凝固スポットを形成し、お顔や顎下の部分を引き上げていきます。
Ulthera 治療中にどのように感じるのでしょう
ウルセラで治療中には真皮の下まで超音波のエネルギーを照射するため患者が多少チクチクするという程度で十分耐えうるものです。コラーゲンを再生するため真皮までの間に50-70 °c 程度の熱が蓄積しますので少し熱感やラバーバンドが当たったような痛みが感じる方もいます。痛みに弱い方がとても痛くて、少しだけ痛みを感じる方もいれば殆ど感じない方もいます。痛みを軽減するため麻酔薬を塗ります。
Ulthera 治療後の副作用
治療後はダウンタイムなしに通常通り生活可能です。最初の2日間以内は痛みがでますが、少しずつ落ち着きます。また、多少腫れが出る方もいますが見えない程度で2-10日間で落ち着きます。他には副作用が殆どありません。
Ulthera は何処で手術すれば良いのでしょう
現在、様々なスキンクリニックではウルセラ治療を行います。しかし、治療の効果を高めるには経験の深い専門医が必要です。また、そのクリニックで使っているUlthera機械は本物かMerz社のサイトでクリニック名を検索すれば分かります。
ニュース: 広く普及した偽物のウルセラ機械 注意
Ulthera手術すべきではない方
- 妊娠中
- 授乳中
- SLE病
- インスリン(insulin)療法を取った糖尿病
- 癲癇病(epilepsy)
- BMI > 30 (脂肪層が厚いため SMAS層まで届かない可能性が高いからです。)
Ulthera と Thermage はどう違うのでしょうか?
ウルセラ機器(Micro focus ultrasound) は 超音波のエネルギー(1㎜程度)を一点に集めてストレート線にしてエネルギーが届いたところに60-70°C 程度熱が蓄積します。
- 一方 Thermage はラジオ波(monopolar RF) のエネルギーを広い面積で照射をします。真皮まで(3-4cmの深さ)の間に40-50 °c 程度の熱が蓄積します。
- 両方の機械は熱のエネルギーを使用し照射しますが、熱をかける深さが違いますので治療効果が異なります。
- ウルセラは皮膚の奥深くとSMAS 層まで侵入し皮膚を引き締め、持ち上げ、フェイスラインをシャープにしてリフトアップに効果があります。
- Thermage は真皮層や脂肪層まで照射しますのでコラーゲン再生を促進しセルライトの外観を改善し肌も滑らかになりタイトニングに効果があります。
- ウルセラは上下まぶたには直接照射は出来ません。しかしThermageは照射できます。ですので、目周りのタルミ治療はThermageをお勧めします。
どちらの治療法にするかは患者の気になる問題や問題のある皮膚の層次第です。
Ulthera と HIFU の違い?
HIFU はHigh Intensity Focus Ultrasound の略名です。ウルセラのように高密度の超音波エネルギーを使い、一時に45-70°C 程度の熱をかけます。しかし、フォーカスの大きさやエネルギーの照射安定性が異なります。
また、一番大事なのは治療しながらモニターでエコー画像 (SEE & TREAT)を確認できることです。それはどこまで熱が届いているか調整でき皮膚の火傷を防止するためです。この機能はウルセラの特徴であり他の HIFUがありません。
ウルセラと Botulinum Toxinはどちらが良いのでしょう
Bo-toxは小顔に効果があります。筋肉を麻痺させることによりその部分の筋肉が小さくなります。ウルセラはタルミの引き締め・引き上げに効果があります。ですので、シャープなフェイスラインにしたい場合はボトックス注射にした方がいいです。そして、引き締めたい場合はウルセラをお勧めです。年齢の低い方は取りあえずボトックスにしてみてもいいでしょう。
ウルセラとリフトアップフィーラー注射 (liquid face lift)
老化は皮膚だけでなくは筋肉や骨、皮下脂肪などの組織が萎縮してアンバランスになるのです。ウルセラで治療は出来ません。フィーラー注射することで改善できます。 (脂肪注入も同じ原理です。)ボリュームがない顔 にはLiquid face lift のフィーラー注射をすれば改善することが出来ます。それはウルセラと違ってウルセラは皮膚の引き締める治療法だからです。
ウルセラにするかフェイスリフト手術にするか
この二つの治療法は比較できません。フェイスリフト手術はタルミを改善できるのですが多少たるみがあった方にはあまり効果がありません。殆ど変わらない方もいらっしゃいます。また、フェイスリフト手術は特にタイ人には傷が付きやすいです。
ウルセラを施術し引き締めることが出来ますが、老化を止められるわけには行きませんので最終的にいつかフェイスリフト手術することにするかもしれませんね。
一方、もうフェイスリフト手術をした患者はTouch up としてウルセラを施術する必要があります。特に下まぶたのところです。
Ulthera の料金
一般的にレーザーはショット(shot)数で数えますが、ウルセラはライン (line :線という意味)数で数えます。照射する際に小さな点を集めて点線の形で熱を届けるからです。
ウルセラチップは一回当たりのライン数を限りますので、使い切ったら再度使用することが出来ません。そのため、Ultherapyのコストは使用するライン数に基づいて計算しなければなりません。数が多ければ多いほど価格が高くなるのです。数が限らないウルセラはあり得ません。
つまり、Ultheraの費用は照射するライン数によります。
- 平均はライン当たりに 130-180バーツです。
- Ultheraの使用するラインの数はタルミ具合・大きさの程度によります。
- 全顔の引き締めは 300ライン以上
- 全顔・首の引き締めは 600ライン以上
- 目尻の引き締めは100ライン
事例:全顔の引き締めは 300ラインを使いますので、費用は一回当たりに39,000 – 54,000 バーツです。
ショット(line)数が限らないウルセラは本当にあるのか?
現在、「限らないショット数」というメッセージで販売を促進するところはたくさんあります。それは引き締められる程度のショット(line)数が最初から決まったからです。
それでも、事業者はコストを超えないように管理しなければなりません。ショット (line)数を多く使う患者もいれば少なく使う患者もいますので、 コストのバランスを保つようにします。また、使うエネルギーが熱すぎると火傷(burn)の副作用が出る可能性があります。
あと、患者にもよりますがショット(Line)数を多く使うと痛みに耐えられないかもしれません。よって、ウルセラ治療は十分なショット(line)数でやれば効果が現れます。 また、 照射するチップのTransducerはショット数を限るチップですので、使い切ったらライセンス認証された商社から本物のチップを購入しなければなりません。
ですので、コストを超えたショット(Line)数を使用してくれるところがないでしょう。「ショット数を限らないウルセラ」というのもあり得ないですね。
まとめ
ウルセラは顔の引き締める一流の治療法です。以前は手術しかありませんでしたが、現在フェイスリフト手術をせずに痛みを軽減しダウンタイムを短縮し治療が出来るようになりました。ですので、全身麻酔からのリスクを冒したくない年齢が高い方にお勧めです。